TORABARD 第1話「小さなしあわせのうた」


読者のお悩み相談とアイデア投稿を基に創る小説TORABARD 第1話「小さなしあわせのうた」


〜お悩み相談〜

東京都在住 22歳 ライフプランナー ひろピーさん

現在、新卒でライフプランナーをしているのですが、いまいち結果が出ません。 結果を出すためにはどうしたらいいのでしょうか?


〜商品アイデア投稿〜

東京都 年齢非公開 ショップ店員 グミ絵さん

孫の手をEHEエボリューションしてみました。


※〜EHEエボリューションとは〜

・Emotional(エモーショナル)「情緒的」

・Hybrid(ハイブリッド)「多様性」

・Exciting(エキサイティング)「わくわくする」


以上3つの要素、TORABARD三大原則〝EHE(エヘ)〟を兼ね備えたうえで物事を進化させるという意味。


◆今回採用されたひろピーさんとグミ絵さんには、オリジナルエコバッグのホワイトをプレゼント!


TORABARDは皆さまから投稿いただいたお悩み相談と商品アイデアを基にストーリーを制作しております。


皆さまからの投稿がこの作品を創ります。 


お悩み相談、商品アイデアがある方はコチラまでドシドシご応募ください!


採用者にはTORABARDオリジナルグッズをプレゼントいたします!


今回は、以上の投稿を基に書きました。


大型LEDビジョンや看板に目を奪われ、足元に留意する間もなく群衆の波が交互に押し寄せる渋谷のスクランブル交差点。

都会を象徴するこの場所では青信号に変わるたびに約三千人が交差し一日あたりの通過人数は約五十万人といわれている。

スクランブルという言葉には〝繁華街の交差点で、信号の一種として、車をすべて止め人間に自由な方向に歩くことを許すもの〟又は〝ひっかきまわす〟という意味合いがあるらしい。

物事が時間通り滞りなく行われるのがあたりまえで、効率良く過ごすのが都会で生きる社会人の基本である。

最小限の労力と時間で最大限の結果を出さなければ、世の中のペースに乗り遅れてしまうのだ。 

多種多様な人々はそれぞれ目的の為に足早に歩いていく。

そんな交差点の沿道の広場で、信号が点滅するリズムと同調するかのように体を揺らす人集りができていた。

その導因は、ポップロックチューンのバラード曲を披露している一人のストリートミュージシャンだ。

信号の点滅が終わると、奏でているチェリーサンバースト色のアコースティックギターをストローク弾きからアルペジオに変えた。

すると曲がスローバラードへと変わり、ストローク弾きのときには姿が見え隠れしていたボディのハチドリがよく確認できた。

ネイティブ・アメリカンの間では、ハチドリは愛と美と幸せの象徴であるといわれている。

平和のメッセンジャーとして、人生の困難に際して、導きを与えてくれているといい伝えられており、大きな出来事の前にハチドリを見ることは、吉兆であると考えられていた。

広場に咲く桜の木の下では、日本の平和のシンボルが、首を前後に振りながら曲のリズムに乗っている。

ひらひらと舞う桜の花びらのように滑らかに動く指から鳴るメロディに、甘く澄み透った歌声が重なる。

交差点では速やかに動いていた足を微動だにさせなくなった観覧客の頭上には花びらが心地よく何枚も着地していた。

そしてアルペジオの指が柔和に止むと、鳥の囀(さえず)りは終わった。


「おおきに」


幼稚園を中退してから義務教育を拒否し、父との喧嘩が原因で15歳のときに大阪の実家を飛び出したニトロはギター片手に全国を放浪している吟遊詩人である。

本名は西本太郎(ニシモトタロウ)というが、太郎というありきたりな名前が嫌で、フルネームを略したニトロと周りには呼ばせている。

歌い終えたニトロは、右ポケットから取り出したスキットルの蓋を開け、それを一口流し込んだ。

喉元を通り過ぎたウイスキーの芳醇さを堪能していると、観覧客の中の男が話しかけてきた。


「いやぁ、お兄さんの歌声エモいですね! 最後の曲、心にジーンときましたよ!」


「おおきに! まぁ、巷では〝ナニワのエモイスト〟って呼ばれてるからな!」 


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