TORABARD 最終話「キモチのうた」


読者のアイデア投稿を基に創る小説TORABARD 最終話「キモチのうた」


〜商品アイデア〜

JAPAN 寅年 男性 NITROさん

「これまでご応募下さった読者皆さんのキモチをEHEエボリューションしました」



※〜EHEエボリューションとは〜

・Emotional(エモーショナル)「情緒的」

・Hybrid(ハイブリッド)「多様性」

・Exciting(エキサイティング)「わくわくする」

以上3つの要素、TORABARD三大原則〝EHE(エヘ)〟を兼ね備えたうえで物事を進化させるという意味。


TORABARDは皆さまから投稿いただいた商品アイデアをモチーフにストーリーを制作しております。

皆さまからの投稿がこの作品を創ります。 

商品アイデアがある方はコチラまでドシドシご応募ください!

採用者にはTORABARDオリジナルグッズをプレゼントいたします!

今回は、以上の投稿を元に小説を書きました。



バレンタインデーフェアの装飾で彩られ、カップルたちが空に浮かぶ庭園を歩く梅田スカイビルの下でニトロはストリートライブをしている。

ボディにハチドリが描かれたチェリーサンバースト色のギターを奏でながらラブバラードを唄う。

唄いながら観覧客に目配りをしていると、虚ろな表情をした金髪少年がいた。

鳥の囀(さえず)りを終えると、ニトロはその金髪少年に声をかけた。

「兄ちゃん、どないしたんや? 暗い顔して」

見たところ中学から高校に上がったくらいのその金髪少年は一言も話さない。

「おいっ! 小僧! 聞いてるか?」

「うるさいな……」

「うるさいってなんやねん? このクソパツ金!」

「誰がクソパツ金やねん! このクソジジイ!」

「ジジイとちゃうわ! まだまだハートは中二の二学期じゃ! プレパラートじゃ!」

喧嘩になりそうな二人を見て他の観覧客はその場から離れていく。


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