TORABARD 第5話「想い出のうた」


読者のお悩み相談と商品アイデアを基に創る小説TORABARD 第5話「想い出のうた」


〜お悩み相談〜

東京都 22歳 男性 飲食店アルバイト ヒデキさん

興味のない人と接するのが得意じゃないので、ほぼ強制参加の会社の飲み会がウザいです。 


〜商品アイデア〜

石川県 20歳 男性 デザイン専門学生 美少年さん

「ソースボトルをEHEエボリューションしました」


※〜EHEエボリューションとは〜

・Emotional(エモーショナル)「情緒的」

・Hybrid(ハイブリッド)「多様性」

・Exciting(エキサイティング)「わくわくする」


以上3つの要素、TORABARD三大原則〝EHE(エヘ)〟を兼ね備えたうえで物事を進化させるという意味。


◆今回採用されたヒデキさんと美少年さんには、ポーチをプレゼント!


TORABARDは皆さまから投稿いただいたお悩み相談と商品アイデアを基にストーリーを制作しております。


皆さまからの投稿がこの作品を創ります。 


商品アイデアがある方はコチラまでドシドシご応募ください!


採用者にはTORABARDオリジナルグッズをプレゼントいたします!


今回は、以上の投稿を基に小説を書きました。



白い帽子を被った禄剛埼灯台の下でニトロはストリートライブをしている。

ボディにハチドリが描かれたチェリーサンバースト色のギターを奏でながらラブバラードを唄う。

能登半島の最北端で日本海を眺め終わった観覧客たちは灯台とお揃いの帽子を被りながらそれを聴いている。

唄いながら観覧客に目配りをしていると、虚ろな表情をしたバックパッカーがいた。

鳥の囀(さえず)りを終えると、ニトロはそのバックパッカーに声をかけた。

「兄ちゃん、どないしたんや? 暗い顔して」

「実は、今日そこのゲストハウスに宿泊することになったんですけど、部屋が相部屋しか空いてなくて困ってるんです。 本当は個室が良かったんですけど」

色白で痩せ形の将棋棋士を彷彿させる勤勉そうなバックパッカーは答える。

「なんで、相部屋やったらアカンの?」

「宿泊者が外国人ばかりなんですよ。 それに相部屋だったら自分が興味のない人とも仲良くしなきゃいけないでしょ? その無駄なコミュニケーションとか人付き合いが煩わしくて嫌なんです。 

 静かな一人旅をしたい僕にとってはコスパが悪すぎます」


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